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タヂマキネマ

沖縄で人間の性-セイ-と性-サガ-を表現しながら古今東西をフラフラ生きてるFTMの人性劇場

ズートピア感想ー「差別はダメ」なんて綺麗事はいらないー

巷で面白いと話題になっていたズートピアを見た

 

 

 

TSUTAYA DISCAS/TSUTAYA TVで貯まっていた動画ポイントの消化も兼ねてね

(まだ消化できないので何か面白い映画があったら教えてください…)

 

 

さてさて本題

※以下、ネタバレあり

 

 

 

 

 

 

 

 

いろいろなブログなどで感想言われてるように、

確かにこれは差別がテーマだね

 

わかりやすい面もあれば、何回も見て「なるほど!!」 と思う所も多くて

見応えがあると思う

 

 

内容もどちらかといえば大人向けだよね

特に途中で動物が豹変して襲い掛かってくるシーンは

それまでディズニーの可愛いキャラクターである動物ばかり見ていただけに

野生の動物の恐ろしさが表現されていて現実味を帯びていてびっくりするし、

映像的にもなんというか…夢の国から急に現実に帰るような

そんなメリハリをつける役割があったかと思う

 

きっと舞浜から強制退場されることがあるとしたら

そんなショッキングさがあるんだろうね

(そんな目に遭ったことないからよくわからないが)

 

 

それとニックのトラウマとなっている過去の回想シーンは

とても辛いものがあった

 

でも現実ではより辛いことがたくさん起こっているのも、事実

 

 

逆にジュディの過去にはそのような描写はなく、

たくさんの家族と友人に囲まれ、

「うさぎ初の警察官」になるために苦労はあっただろうが

あっさり夢を叶えてしまう描写からして

わりと順風満帆な人生を歩んでいっているように思われる

 

逆に肉食動物であるニックはそのような辛い過去から

誰にも信用してもらえないと思うようになり

詐欺師になるしかなかったのだろう

 

肉食獣の警察官もいるようだが、

重要な地位に就いているのはほとんどが草食動物であることも多い

 

 

また、この映画はLGBTの観点から見ても面白い

 

https://mobile.twitter.com/rfmp_07/status/737173142653657092

 

このツイートからガゼルは男性でないことは確かなようだが、

オスの角をつけているのはなにかしら意味があるのだろうか

 

それともそのように解釈したがるのは考えすぎか人間のエゴなのか…

 

ただ、彼女はズートピアの中ではカリスマ的存在であることから

思想的な面でも支持されているのには違いない

途中でインタビュー受けてる描写もあるしね

 

彼女は男女種別問わず絶大な人気を得ている点で

もしかしたらLGBTフェミニストからも支持されているのかもね

 

そしてジュディのお隣さんは声からして男性二人が住んでいる

兄弟か?シェアハウスで男性二人が住んでいるだけなのか?

もしくはゲイカップルなのか?

 

様々な憶測ができる所も面白い

 

 

cinema.ne.jp

 

また、今作のヴィランズはベルウェザー副市長だったけど

彼女の見た目が可愛いということもあるし、

またライオンハート市長の彼女に対する扱いが酷いから

まだ同情の余地はあるかなとも思うし

個人的にはヴィランズの中でもわりと好きな方ではある

 

悪役でも比較的弱い立場の羊が副市長になるには

相当な苦労と努力があったのには違いない

 

肉食動物に恨みでもあったのかは知らないが

そのような行動に出てしまうようになったのは

ライオンハート所長だけが原因とも思えない

彼女も過去に何かしら不遇を受けていたのだろうか

 

闇が深くてなおさら興味深い

 

 

市長やボゴ所長のやり方は一般的にはパワハラに値するのかもしれないし

あんな上司には関わりたくないし

自分もなりたくないよなと思いながら見ていたのだが…

まぁ差別や強者から弱者への圧力が存在しないと物語自体が楽しくなくなるので

あのキャラはあのキャラで面白いと思う

 

 

そしてこの映画は報道のいい加減さも皮肉っていると思う

それが差別を増長させる原因になっている

 

例えばジュディは「肉食動物が危険」 だなんて一言も言ってないのに

ニュースキャスターがそのように伝える場面があるなどね

 

彼女にはそんなつもりはなかったのに、

報道が原因で人々の中にある肉食動物への差別がより強くなってしまって、

肉食動物へのヘイト活動も活発になり、

ジュディ本人が望んでもいないのに関わらず

草食動物の代表、(草食動物が所長を務める)警察の顔のような存在になってしまう

 

 

きっとズートピアTwitterのようなSNSがあるとしたら

「彼女はそんなこと言ってない!」と

引用付きで痛烈にメディアを批判してる人物がいただろうな

そしてたくさんのRTとふぁぼ、

そして賛同派や反対派を含めたくさんのコメントを獲得しただろうね

 

一方で彼女を批判する人もいて

掲示板などであることないこと言っていたんじゃないかなー

きっと現実のヘイト運動の過激さからしても

ネット上で交わされる言葉は差別を含んだ暴言もたくさんあったと思われる

それを見て彼女自身も傷ついたのかもわからない

 

そしてニックを傷つけてしまったことだけでなく、

そんな世の中の動きを見て、

彼女は自分自身が差別をしていることに気づき、

バッジを返してしまったのだろう

(※SNSのくだりからここまでは憶測です)

 

 

 

また、この映画を見てこのニュースを思い出した

 

www.huffingtonpost.jp

 

肉食動物というだけで迫害され、命を奪われる

それはアメリカ社会の黒人差別と同じだ

 

上のリンク先の動画で、黒人男性が無抵抗なのは誰が見ても明らか

それなのに撃たれてしまう

 

そこまでの過激な表現はなかったものの、

この映画はこのような現実の問題をそのまま描いているように思う

 

ironna.jp

やっぱり草食動物=マジョリティ、肉食動物=マイノリティだよね

 

 

倒すべき存在と思っていた肉食動物が実は草食動物たちによる

弱者へ対するいじめや暴力だった

 

ジュディが途中までキツネ撃退スプレーを手放せなかったのも

彼女の心に存在していた差別意識も起因している

それは執拗にキツネを恐れる両親の影響も考えられる

 

教育、洗脳って本当に怖い

 

 

しかしこんな複雑なメッセージがあっても

動物ものの映画はやっぱり好きだ

いろんなキャラクターを表現しやすい

 

 

僕自身もジュディのような正義感の強い真面目さもあれば

ニックのような皮肉屋だけど物事の本質を大切にする部分(←本当か?)もあるし

二人に感情移入しやすかった

 

 

単に「差別はやめよう!」という綺麗事を並べたメッセージよりも

可愛らしいキャラクターを題材にした映画のほうがメッセージ性が強くて、

人々の心に入りやすいんだなって思った

 

実際、夢中になったのは子供だけでなく

何回も見たっていう大人も多いはず

 

 

そういう意味でこの映画はディズニーの中でも名作中の名作だと思う

 

 

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ジュディが持ってる録音機能付きの人参ペン、便利そうでいいよねー

コナンのようにそのキャラ独自が持ってるアイテムも

自主制作のキャラクターを考える上で参考になるなぁー

 

 

ゆた